2012年3月31日土曜日

仕事をしたつもり



お久しぶりです。

さて、今日紹介する本は、

星海社 新書 

   「仕事をしたつもり」 

      海老原嗣生(えびはらつぐお)著


いつもなら、ここで【簡単なあらすじ】という流れなのですが、
今回は啓蒙書ということで、流れを変えます。



【どういう本?】

 本書は、

・ 一生懸命仕事をしている、
・周りもそれを認めていて、
・本人にも疑問はない、
・でも、なぜか結果が出ない。

 そんな人に送る本です。

おそらく、日本のサラリーマンの99%が陥ってそうな、非効率な作業、もうやめにしようと訴えかけます。

あまり、内容を書くと、この本を買う意味は無くなるのでやめておきます。
というのも、この本自体、かなり完結にまとめられており、このブログで要約するまでもないのです。



【読書感想】

読めば読むほど、耳が痛い、耳が痛い、そして、心が痛む。

あぁ、私はなんて無駄な仕事をしてきたのだろうと懺悔したくなりました。

そして、この本を読んでなお、完全には"仕事をしたつもり"から抜け出せていないのも事実。

 でも、私は、この本を読んだことで、常日頃から、あぁこの仕事、仕事したつもりになってないかなぁっと自問自答する癖がつきました。(できているかは別として)

少しでも、興味を持った方は、本屋で少し立ち読みして中身を確認されることをおすすめします。
中身を確認して、買うべきか判断してくださいね。

私は、買いましたけど。


【良い点】

・ 仕事したつもりから抜け出すきっかけになる

・ 考える事の大切さに気付かされる

・ この考えは、日常の様々な場面で応用できる


 

2012年1月9日月曜日

目薬αで殺菌します



加速する不可思議な事件


講談社ノベルス 森博嗣

「目薬αで殺菌します」


【簡単なあらすじ】

神戸で酸の入った目薬が発見された。
その目薬には、大きくαの文字が書かれていた。
幸い、大事故には至らなかったが、発売元のTTK製薬は、販売自粛を迫られる。
 そのTTK製薬より、探偵の赤柳初朗は、ある調査を依頼される。
それは、社内研究員の内部調査であった。

そんな中、C大学に通う加部谷恵美は、夜中の帰宅中、変死体を発見する。
目薬劇物混入事件と変死体事件それは、ある点でリンクしていた。


【読書感想】

森博嗣著のGシリーズの七作目にあたります。
「Φは壊れたね」から続く、ギリシャ文字事件です。
本作では、少し登場人物たちの年月も進み、あれ?この人、転勤したんだっていう描写もあります。
森博嗣ならでは、読みやすさは健在で、さくさくすらすら読めます。
また、本作の中では、シリーズ中の人気キャラ、異形の天才、真賀田四季が何を望み、何をしようとしていたのか、犀川創平の考察もされています。
これがなかなか、真賀田四季らしいと私は思いました。
シリーズのヒロイン(?)加部谷恵美の恋模様も進みます。
加部谷恵美ファンは、読んで損はないでしょう。


【良い点】
・Gシリーズの進展
・読みやすい
・加部谷恵美好きは必読!