2012年1月9日月曜日

目薬αで殺菌します



加速する不可思議な事件


講談社ノベルス 森博嗣

「目薬αで殺菌します」


【簡単なあらすじ】

神戸で酸の入った目薬が発見された。
その目薬には、大きくαの文字が書かれていた。
幸い、大事故には至らなかったが、発売元のTTK製薬は、販売自粛を迫られる。
 そのTTK製薬より、探偵の赤柳初朗は、ある調査を依頼される。
それは、社内研究員の内部調査であった。

そんな中、C大学に通う加部谷恵美は、夜中の帰宅中、変死体を発見する。
目薬劇物混入事件と変死体事件それは、ある点でリンクしていた。


【読書感想】

森博嗣著のGシリーズの七作目にあたります。
「Φは壊れたね」から続く、ギリシャ文字事件です。
本作では、少し登場人物たちの年月も進み、あれ?この人、転勤したんだっていう描写もあります。
森博嗣ならでは、読みやすさは健在で、さくさくすらすら読めます。
また、本作の中では、シリーズ中の人気キャラ、異形の天才、真賀田四季が何を望み、何をしようとしていたのか、犀川創平の考察もされています。
これがなかなか、真賀田四季らしいと私は思いました。
シリーズのヒロイン(?)加部谷恵美の恋模様も進みます。
加部谷恵美ファンは、読んで損はないでしょう。


【良い点】
・Gシリーズの進展
・読みやすい
・加部谷恵美好きは必読!




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