2010年7月19日月曜日
守護天使
最初の書評は
宝島社文庫 上村祐著
「守護天使」
内容はラブストーリー。
でも主人公は中年のおっさんです。
中年のおっさんが女子高生に恋する純愛ストーリー。
【簡単なあらすじ】
主人公の名は須賀啓一、痔持ちでデブで頭も寂しくなってきて、妻には尻に敷かれ、毎日の小遣いも妻の制定したワンツーシステムでほとんどない。
こんなダメダメな啓一なんだけど、ある時、駅で出会った女子高生に恋をしてしまう。
いろんな方法で彼女のことを知りたい啓一はあらゆる方法で調べ始める。
(おいおいそれってストーカーじゃ・・・っていうツッコミはナシで)
調べるうちに彼女に危機が迫っていることを知った啓一は・・・。
果たしてダメダメなおっさんの啓一は彼女を救うことができるのか!。
【読書感想】
最近の携帯恋愛小説が現代の等身大の女学生の生き様を書き出すのなら、この「守護天使」はおそらくその対局に位置するだろう。
なぜならば、電車内で迫害を受けるようなおじさんが主人公だし、決して叶うことの無い片思いの恋だからだ。
この本で特筆すべきことがあるとすれば、とにかく読みやすいということである。
場面が変わる度に章が変わるのでとてもテンポよく読める。
また表現内容もとても分かりやすい。
中学生や高校生に電車の中でぜひ読んでほしい一冊。
読み終わったときにおそらく電車の中の光景が変わるはずである。
【良い点】
・読みやすい
・ダサい主人公
・中年のおじさんを見る目が変わる(?)
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